Slackで @Adapt とタグ付けするだけ — 社内ツールを丸ごと検索・操作する「会社脳」AI
社内の情報がGoogle Drive、Notion、Jira、Confluenceに散らばっていて、探すだけで1日が終わる。
こういう経験をしたことがある人は多いだろう。Adaptはこの問題をシンプルに解こうとしている。Slackで @Adapt とタグ付けすれば、社内の全ツールを横断して検索し、回答し、ワークフローまで実行してくれる——いわば「AI版の社内ポータル」だ。
Product Huntで6月の月間リーダーボード上位にランクインし、「会社脳(Company Brain)」というコンセプトで注目を集めている。
検索だけじゃない
「社内検索AI」は珍しくない。SlackにもGleanにもある。Adaptが違うのは、検索で止まらないところだ。
たとえばマーケティング担当者が @Adapt 今月のリード数を四半期比較でグラフにして と投げれば、HubSpotやSalesforceからデータを引っ張ってきて、グラフ付きのレポートを生成する。エンジニアが @Adapt 先週のデプロイ失敗の原因を調べて と聞けば、GitHub ActionsやDatadogのログを横断して分析結果を返す。
さらに、繰り返し使う手順を「スキル」として登録できる。毎週月曜に営業チームの進捗レポートを自動生成する、新入社員のオンボーディングタスクをSlackチャンネルに自動投稿する、といったワークフローを一度設定すれば、以降はAdaptが自動で回す。
Notion AIやSlackbotとどう違うか
正直なところ、個々の機能だけ見れば「Notion AIでもできる」「Slackbotでもできる」と思うかもしれない。
違いは統合の深さにある。Notion AIはNotionの中の情報には強いが、JiraのチケットやHubSpotの顧客データは直接参照できない。Slackbotは会話の文脈は理解できるが、Google Driveのドキュメントを読み込んでレポートを作る機能は限定的だ。
Adaptは「ツール横断」を前提に設計されている。接続した全ツールの情報が一つの知識ベースに統合され、どのツールの情報でも同じ @Adapt のインターフェースからアクセスできる。チーム全員が同じ知識ベースを共有するので、「あの資料どこにあったっけ?」という質問がチーム内のノイズにならなくなる。
料金
席数課金ではなく、使った分だけ払う従量課金制を採用している。
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| Pro | $50〜$5,000(約7,500〜750,000円) | 1クレジット=$0.01、ボーナスクレジット最大10%、自動リチャージ |
| Enterprise | カスタム | 専任AIエンジニア、ボリュームディスカウント、請求書払い |
席数無制限というのは小規模チームにとって大きい。5人のスタートアップでも100人の組織でも、使用量が同じなら同じ料金だ。ただし、使用量が多いチームでは従量課金が想定以上に膨らむ可能性はある。
プライバシー
社内データをAIに接続するサービスである以上、プライバシーは最重要の懸念事項だ。Adaptは「データをモデルのトレーニングに使用しない」と明言している。
向き不向き
Adaptは「複数のSaaSツールを使っていて、情報の断片化に悩んでいるチーム」に刺さるツールだ。特に、ツール間の情報を人力で橋渡ししている管理職やオペレーションチームにとっては、日常業務の効率化インパクトが大きいだろう。
逆に、メインで使っているツールがNotion一つだけ、という環境なら、Notion AI の方がシンプルで安上がりだ。Adaptの真価は「ツールが散在している環境」で発揮される。
日本語対応の明示はないが、LLMベースなので日本語の質問には応答できる可能性が高い。ただし、日本語UIや日本語ドキュメントの提供は確認できなかった。日本のチームが導入する場合は、この点を事前に検証する必要がある。
Adaptの公式サイトからProプランのトライアルが可能だ。
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