Canvaの代わりになるか? — 韓国発デザインツール MiriCanvas を使ってみた
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デザインツールと言えばCanvaが圧倒的だ。しかし「Canvaしかない」状態は、価格面でもテンプレートの多様性でも、ユーザーにとって必ずしも良い話ではない。
韓国発のMiriCanvas(ミリキャンバス)は、その対抗馬として急成長しているデザインツールだ。累計ユーザーは1,800万人を超え、月間アクティブユーザーは200万人以上。特にアジア圏での伸びが目覚ましい。
筆者も実際に触ってみたので、率直な感想をまとめる。
何ができるツールなのか
基本的な立ち位置はCanvaと同じ「ブラウザベースのノーコードデザインツール」だ。テンプレートを選んで、テキストや画像を差し替えて、完成したものをダウンロードする。SNS投稿、プレゼン資料、ポスター、名刺など、ビジネスで必要なデザインは一通りカバーしている。
差別化のポイントはAI機能の充実度とテンプレートのテイストにある。
AI機能が地味に優秀
MiriCanvasが力を入れているのがmiricle AIと呼ばれる自社AIエンジンだ。
一番使い勝手が良いのはプレゼンの自動生成。トピックを入れるだけで、レイアウト付きのスライドが数分で出来上がる。内容の約90%が自動配置されるので、あとは微調整するだけで使える品質のプレゼンが手に入る。「Conversational Editor」という対話型の編集機能で、AIに「もう少しシンプルに」「この部分を強調して」と指示して修正できるのも便利だ。
AI画像生成もビルトインされている。テキストプロンプトから画像を生成でき、Canva同様に背景除去やオブジェクト削除、アップスケーリングにも対応する。外部のAI画像生成ツールを別途契約する必要がないのは楽だ。
Smart Blocksはテキストや画像を入れると自動的にレイアウトを整えてくれる機能で、コンテンツが増減しても崩れにくい。これが地味ながら実用的で、「デザインセンスに自信がないけど見栄えの良い資料を作りたい」という人にはかなり助かる機能だと思う。
テンプレートは53万点以上
MiriCanvasの強みの一つが、テンプレートの量と質だ。無料プランでも5万点以上が使え、有料プランでは53万点以上にアクセスできる。
テイストは韓国デザインらしく、トレンディで洗練されたものが多い。特にSNS向けのテンプレートは、Canvaのややアメリカンなテイストとは異なる雰囲気で、日本のユーザーの感覚に近いものが揃っている印象だ。教育向けテンプレートも充実しており、38万人以上の教育者が利用しているという。
ただし、日本語フォントの種類はCanvaほど多くはない。凝った日本語タイポグラフィを使いたい場合はCanvaに軍配が上がる。ビジネス文書やプレゼン中心であれば問題ないレベルだが、この点は事前に確認した方がいい。
料金と無料プランの実力
| プラン | 月額 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 5万テンプレート、基本AI機能、商用利用可 |
| Pro | 約980円 | 53万テンプレート、全AI機能、2,500万素材 |
無料プランでも商用利用が可能なのがMiriCanvasの大きなメリットだ。Canvaの無料プランは商用利用に一部制限があるため、副業やフリーランスでデザインを作りたい人には嬉しい差別化ポイントになる。
Proプランは30日間の無料体験がある。月額980円はCanvaのProプラン(月額1,500円)と比べて約35%安い。機能面で大きな差がなければ、コスト重視のユーザーにとっては十分魅力的な選択肢だ。
Canvaとどう使い分けるか
両方触った上での筆者の整理はこうだ。
MiriCanvasが向いている場面:
- プレゼン資料をAIでさくっと作りたい
- 韓国風のトレンディなデザインを使いたい
- コストを抑えたい(無料の商用利用 or 月980円)
- 教育・公共機関向けの資料を作る
Canvaが向いている場面:
- 日本語フォントにこだわりたい
- チーム全体で共有・コラボレーションする
- 動画編集やWebサイト作成もまとめてやりたい
- 既にCanvaに慣れている
正直なところ、Canvaから乗り換えるほどの圧倒的な差はない。ただ、まだデザインツールを使い始めていない人や、Canvaの無料プランの制限に不満がある人にとっては、MiriCanvasは試す価値がある。30日間の無料体験で実際に触ってみるのが一番判断しやすいだろう。
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