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Lovableが月3万円、Boltが月2万円。無料でローカルで動くDyadという選択肢

Lovableは月$20(約3,000円)から。本格的に使うと月$50のTeamsプランが必要になる。Boltも似たような価格帯。v0はVercelのProプランが前提。Replitも月$25。

AIにアプリを作らせるツールは2026年に爆発的に増えたが、共通点がある。全部サブスクだ。コードはクラウドで生成され、プラットフォームに紐づく。使い続けるかぎりお金がかかる。

Dyadはその構図を壊しにきた。

ローカルで動く。完全に

Dyadはデスクトップアプリとしてインストールする。コードの生成もプレビューもすべてローカルマシン上で完結する。サーバーにコードが送信されることはない。生成されたコードは普通のフォルダに保存され、VS Codeで開いてもいいし、Gitで管理してもいい。

「AIアプリビルダー」と聞いてLovableやBoltを想像するかもしれないが、Dyadのアーキテクチャは根本的に違う。あれらはWebアプリで、ブラウザ上で全てが完結する代わりにプラットフォームにロックインされる。Dyadはローカルアプリで、自由度が高い代わりに自分で環境を用意する必要がある。

AIモデルは好きなものを選べる

ここがDyadの最大の特徴かもしれない。OpenAIのGPT、Claude、Gemini、Mistralなど主要なプロバイダーに対応し、さらにOllamaを使えばローカルモデルでも動作する。

つまり、完全オフラインでアプリ開発ができる。飛行機の中でも、ネット環境のない場所でも、AIにコードを書かせることができる。APIキーを自分で用意するので月額課金はない。使った分だけAPI料金を払う形。

OpenRouterの無料モデルを設定すれば、文字通り0円で使い始められる。

Lovable/Boltとの違いを整理する

項目 Dyad Lovable Bolt
料金 無料(APIキー別途) 月$20〜$50 月$20〜$50
動作環境 ローカル クラウド クラウド
オフライン 可能(Ollama使用) 不可 不可
AIモデル 任意に選択 プラットフォーム指定 プラットフォーム指定
デプロイ 自分で配置 ワンクリック ワンクリック
コード所有権 完全に手元 エクスポート可 エクスポート可
初心者向けか やや上級者向け 非常に簡単 非常に簡単

正直に言えば、非エンジニアが「アプリのアイデアだけ伝えて動くものが欲しい」ならLovableやBoltのほうが圧倒的に楽だ。デプロイまでワンクリックで完結するし、環境構築もいらない。

Dyadが刺さるのは「コードは分かるけど雑用は減らしたい」開発者。Node.jsのセットアップができて、デプロイ先も自分で決められて、でも0からコードを書くのは面倒 — そういう層にとっては、Lovableに月数千円払う理由がなくなる。

使ってみた印象

インストールは公式サイトからダウンロードするだけ。Mac/Windows/Linux対応。起動するとチャットウインドウが開き、「ファイナンスダッシュボードを作って」のように自然言語で指示を出せる。

生成されるのはReact + TypeScriptのプロジェクト。データベース接続やAuth認証も、プロンプト次第で組み込まれる。プレビューがリアルタイムで表示され、修正指示も会話形式で追加できる。

動作は思ったより快適だった。ただしモデルの質に依存する部分が大きい。Claude Opus 4.7を指定すると高品質だが応答が遅く、APIコストも高い。Gemini 3.5 Flashなら速いが、複雑なUIのコード品質が落ちる場面があった。モデル選択のトレードオフを自分で判断する必要がある。

気になる点

Pro版(月額課金)もあり、Turbo EditsやSmart Contextなどの機能はそちら限定。無料版で十分使えるが、「完全無料」とは言い切れない。

また、LovableやBoltのようなデプロイ統合がないため、作ったアプリを公開するには自分でVercelやNetlifyにデプロイする工程が必要。非技術者にとっては、ここが最大のハードルになる。

コミュニティもまだ小さい。LovableやReplitのように「テンプレートが豊富」「事例が多い」という状態ではない。困ったときに参考にできる情報が少ない段階だ。

誰のためのツールか

APIの仕組みを理解していて、AIモデルのコストを自分で管理できて、デプロイ先を自分で選びたい開発者。プライバシーを重視する人。企業のコードをクラウドに送りたくない人。あるいは単純に「月額課金が嫌」な人。

逆に、技術的背景がなく「とにかくアプリを形にしたい」だけならLovableを素直に選んだほうがいい。手間と時間のコストを考えると、月$20は十分にペイする。

Dyadは「vibe codingにお金を払いたくない開発者」のためのツールだ。Apache 2.0ライセンスでGitHubにソースが公開されているので、フォークして改造することもできる。AIアプリビルダーの民主化と呼ぶには小さいが、選択肢が増えたこと自体に価値がある。

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