ChatGPTに自分のサイトを引用させたい — 「GEO」という新しいSEOとFraseの立ち位置
Google検索で上位に出ることだけを考えていればよかった時代は、静かに終わりつつある。
ChatGPTに何かを聞いたとき、回答の中で特定のサイトが引用されているのを見たことがあるだろう。PerplexityやGeminiの回答でも同じことが起きている。AI検索が普及するにつれて、AIに引用されるかどうかがトラフィックの新しい分水嶺になり始めている。

この流れを捉えるための考え方が**GEO(Generative Engine Optimization)**だ。SEOがGoogleの検索アルゴリズムに最適化するものだとすれば、GEOはChatGPT・Perplexity・Claude・Geminiといった生成AI検索に最適化するもの。そしてこのGEOを、SEOと一体化したプラットフォームとして提供しているのがFraseだ。
GEOスコアという指標
Fraseが他のSEOツールと明確に違うのは、GEOスコアを持っていること。
自分のコンテンツがAI検索エンジンにどの程度引用されやすいかを数値化してくれる。SEOスコアがGoogleでの表示順位を予測するのと同じように、GEOスコアはAIプラットフォームでの可視性を測る。
さらにFraseは8つのAIプラットフォーム(ChatGPT、Claude、Perplexity、Gemini、Google AI Overview、Copilot、Grok、DeepSeek)で自社コンテンツの引用状況を追跡できる。「自分のサイトがChatGPTの回答に出ているか」を実際にモニタリングできるのは、現時点では珍しい。
正直、この機能だけでもSEO担当者にとっては導入を検討する価値がある。
AIエージェントがSEOワークフローを回す
2026年に入ってFraseは「Agentic SEO」を前面に打ち出している。80以上の専門スキルを持つAIエージェントが、キーワード調査からコンテンツ作成、最適化、CMS公開、引用監視までを一気通貫で処理する。
従来のSEOツールは「分析はしてくれるが、書くのは自分」だった。Fraseのエージェントは分析から執筆、公開後の監視まで自動化する。Content Watchdog機能では、検索順位やAI検索での引用状況に変化があるとアラートで知らせてくれる。
ClaudeやCursorから直接操作できるMCP連携
開発者やAIヘビーユーザーに刺さるのがMCP対応だ。
FraseはModel Context Protocol(MCP)サーバーを提供しており、Claude DesktopやCursor、その他MCP対応ツールからFraseの全機能にアクセスできる。キーワードリサーチからコンテンツ生成、公開までをAIエージェント経由で実行できる。
たとえばClaude Desktopで「○○というキーワードで記事を作って、Fraseで最適化して公開して」と指示すれば、リサーチから公開まで一連の流れを自動で進められる。SEOツールを独立した画面で操作する必要がなくなる。
料金はSEOツールとしては標準的
Fraseのプランは4段階。
Starter — 月額$49(約7,300円)。年間契約で$39/月。1ユーザー、月10記事、2つのAIプラットフォーム追跡。個人ブロガーや小規模サイト向け。
Professional — 月額$129(約19,300円)。年間契約で$103/月。3ユーザー、月40記事、3つのAIプラットフォーム追跡。中小企業のマーケティングチーム向け。
Scale — 月額$299(約44,700円)。大規模なコンテンツ運用向け。
全プランにAIエージェント、GEOスコアリング、AI可視性トラッキング、MCP接続が含まれる。プランの違いは処理量とチーム機能であり、機能の出し惜しみがない設計になっている。
Surfer SEOやSemrushとの違い
SEOツール市場にはSurfer SEO、Semrush、Ahrefsといった強力な選択肢がすでにある。Fraseの立ち位置はどこか。
Surfer SEOはコンテンツ最適化に特化しており、SERP分析の精度では依然として強い。SemrushとAhrefsはキーワード調査・被リンク分析・サイト監査を含む総合SEOプラットフォームだ。
Fraseの差別化ポイントはGEO対応の深さにある。8プラットフォームのAI検索追跡とGEOスコアリングを標準搭載しているSEOツールは、2026年4月時点では他にない。加えて、MCP連携によるAIエージェントとの統合という、他のSEOツールにはない接点を持っている。
逆に言えば、従来型のSEO(被リンク分析、テクニカルSEO監査)を重視するならSemrushやAhrefsのほうが守備範囲は広い。Fraseは「コンテンツ × AI検索最適化」に絞ったツールだ。
AI検索時代のSEOは何が変わるか
GEOはまだ新しい概念で、「本当にAIに引用されることがトラフィックに影響するのか」という疑問を持つ人もいるだろう。
ただ、すでにPerplexityの月間ユーザーは数千万規模に達し、ChatGPTの検索機能はBingとの統合で急速に拡大している。Google自身もAI Overviewでユーザーにクリックを促すことなく回答を返すようになった。この流れが反転する可能性は低い。
SEOとGEOは敵対する概念ではなく、両方やる必要がある。Fraseはその両方を1つのプラットフォームで扱える数少ないツールのひとつだ。AI検索の比重が増すほど、こうしたツールの重要性は上がっていくだろう。
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