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ChatGPT・Claude・Geminiに同じ質問を一発で投げて見比べる拡張機能「Cuey」— ただし"3つ一致=正解"ではない

大事な判断の前に、同じ質問をChatGPTとClaudeとGeminiにそれぞれ投げて、答えを見比べる——地味だが、ついやってしまう人は多いと思う。1つのAIの回答だけだと、それが正しいのか、それとも自信満々に間違えているのか、判断がつかないからだ。

問題は、これを手でやると面倒なことだ。3つのタブを開き、同じ文章を貼り付け、返ってきた答えを頭の中で突き合わせる。9月28日のProduct Huntで255票ほどを集めデイリー3位に入った拡張機能 Cuey は、この手間をまとめて引き受けようとしている。

1回のプロンプトを、複数のAIに同時に

Cueyの基本は素直だ。ブラウザにサイドバーを出し、そこに質問を1回打ち込むと、複数のAIモデルへ同時に送って、回答を横並びで見せてくれる。タブを行き来する必要がなくなる。

対応モデルはChatGPT・Claude・Geminiを軸に、Grok、DeepSeek、Mistralなど「30以上」をうたう。面白いのは「Meld(メルド)」と呼ばれる機能で、複数の回答をただ並べるだけでなく、どこで各モデルの意見が一致し、どこで食い違い、どこが抜けているかを1つのビューに整理してくれる。回答を突き合わせる作業の一番面倒な部分を、機械側に寄せた格好だ。

加えて、モデルをまたいで文脈(自分が誰で、何をしているか)を持ち回る「ポータブルメモリ」や、よく使うプロンプトを溜めておくライブラリも備える。

仕組みと料金は、まだはっきりしない部分がある

正直に書いておくと、細部は現時点で確証が取りきれていない。

各種の紹介によれば、Cueyはブラウザで既にログイン済みのChatGPT・Claude・Geminiのセッションを利用して動くらしい。つまり原則として、それぞれのアカウントを自分で持っていることが前提になる。一方で30以上のモデルにアクセスする有料の「クレジット」プランも用意されており、この部分はCuey独自のバックエンドを経由すると見られる。この「自分のログインを使う部分」と「Cueyの課金を使う部分」の切り分けが、公開情報からは明確に読み取れなかった。

料金は無料で始められるフリーミアム型で、上位にPlus・Proといったクレジット制のプランがある、というところまでは分かる。ただし具体的な金額は確認できなかったので、導入前に公式サイトで最新の価格を見てほしい。対応ブラウザはChromeで、今のところデスクトップ専用。モバイルアプリやAPIアクセスはない、という点も押さえておきたい。

便利だが、過信すると足をすくわれる

このツールの価値は「1つのAIの答えを鵜呑みにしない」姿勢を手軽にしてくれるところにある。複数モデルの回答が食い違っていれば、少なくとも「ここは怪しいから自分で確かめよう」という警戒ができる。ハルシネーション(もっともらしい嘘)を見抜く網としては悪くない。

ただ、ここは強調しておきたい。複数のAIが同じ答えを返したからといって、それが正しいとは限らない。 主要なモデルは似た学習データを踏んでいることが多く、同じ思い込みで揃って間違えることがある。「3つが一致したから安心」ではなく、「食い違ったら要注意」の道具として使うのが正しい。一致は正解の証明ではない。

もう1点、プライバシーの面積が広がることも忘れずに。1つの質問が複数のAIサービスに同時に送られるということは、機密性のある内容をそれだけ多くの事業者にさらすということでもある。Cueyは暗号化やログを取らない方針をうたっているが、これは提供側の主張であって、こちらで検証したわけではない。仕事の機微な情報を放り込むかどうかは、慎重に。

この手の「複数AIを一画面で」というツールは、ChatHub など先行するものもある。Cueyの差別化はMeldによる「一致・食い違いの可視化」だが、出たばかりの小さなツールでもある。まずは無料枠で、自分がよくやる比較作業が本当に楽になるかを試すのがいい。公式サイトは Cuey から。

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